こんにちは、ジェット谷です。
日本とカンボジアの両国でビジネスを行っているジェット谷が、現地カンボジアから最新情報をお届けするブログです。
今週木曜日にカンボジア首都プノンペンの中国開発業者の45階建コンドミニアムの高層階から火事が発生する事件がありました。
昨年11月、香港でもアパートの大規模火災が発生し、多くの方が亡くなられました。このような事故を見るたびに、中国系企業の中には安全管理や災害への備えが十分と、私は正直感じています。
今回のカンボジアの火災では、幸いにも死者や負傷者は出ませんでした。まずは、それが何よりです。
と言ってもコンドミニアム、高層建物の火災は恐ろしいですね。私達は、高層建物を建設、販売、管理している仕事ですから、他人事、無関心ではいられません。
とはいえ、高層建物の火災は本当に恐ろしいものです。私たちは高層建物を建設し、販売し、管理する仕事をしている以上、他人事として済ませることはできません。
今回、私が注目したのは火災の原因と、火災発生時の初期消火や避難誘導などの対策です。
火事発生時の動画を見て、屋上、確かここはスカイバーにレストランが併設されていたと私は記憶していたので、レストランの出火かと思いました。
火災発生時の動画を見たとき、屋上にはスカイバーとレストランが併設されていたと記憶していたため、最初はレストランから出火したのではないかと思いました。
しかし、よく見ると出火場所はスカイプールの下のフロアでした。プールの浄化設備などが通常設置されるような場所なので、「なぜこんな場所から出火したのだろう」というのが第一印象でした。
高層建物の火災は非常に危険ですが、本来、防火区画で仕切られ、防火扉が設置され、さらにスプリンクラーが正常に機能していれば、火や煙が横方向へ一気に広がることは考えにくいものです。今回の建物がどのような仕様だったのかは分かりませんが、その点も気になりました。
消火活動時の報道写真を見ると、取り付け前のサッシガラスが置かれています。このことから、火災が発生した場所はまだ建設中のフロアだったことが分かります。
つまり、このフロアではスプリンクラーなどの消火設備がまだ稼働しておらず、防犯カメラも設置されていなかった可能性があります。そのため火災の発見が遅れたのではないでしょうか。
場合によっては、コンドミニアムの管理者や運営者自身も、自分たちの建物で火災が発生していることにすぐ気付いていなかった可能性もあります。建物の外から煙や炎を目撃した人の通報によって、初めて火災を把握したのかもしれません。
もし防犯カメラによる監視体制が整っていれば、もっと早い段階で異変を発見でき、ここまで火災が拡大することはなかったのではないかと私は考えています。
火災後、当局は工事中の溶接作業による火花が引火したことが原因と発表しています。2026年7月11日現在、カンボジア人溶接工は警察に逮捕されているとの報道があります。
火災を引き起こした溶接工は、当然、安全管理を行った作業をしていたのなら、責任は問われるべきです。しかし、火災発生原因を、より十分な調査を行った上での結論なのか、私は少し懐疑的に見ています。
火災が発生した場所を見る限り、もし溶接作業と実際の出火箇所とは少し違うようにも感じます。
また、火災現場には可燃物ばかりが目立ちます。仮にその近くで溶接作業を行っていたのであれば、通常は不燃シートなどで養生し、火花による引火を防止したうえで作業を行うのが基本です。そのような対策も行わずに溶接をしていたとすれば、安全管理上、大きな問題があったことになります。
私はこれまで中国企業が施工する建設現場を数多く見てきましたが、安全管理が十分とは言えない現場を目にすることも少なくありません。可燃物がある場所の近くで火気を扱ったり、喫煙禁止にもかかわらず吸い殻を放置したり、また絨毯仕上げの共用廊下やバルコニーから外部へのポイ捨てなど、安全意識に疑問を感じる行為を実際に何度も見てきました。
もちろん、すべての企業や作業員がそうだと言うつもりはありません。しかし、私自身が現場で経験してきた範囲では、このような安全管理上の問題に遭遇することは決して珍しいことではありませんでした。そのため、今回の火災についても、当局の発表だけで結論付けるのではなく、現場の安全管理が本当に適切だったのかという視点からも検証する必要があるのではないかと考えています。


報道映像を見ると、燃えた可燃物の中にはケースなど生活用品と思われる物も確認できます。
私の推測ですが、この場所はまだ工事が完了していないエリアだったため、コンドミニアム内で不要になった物や資材を一時的に置く場所として利用されていたのではないでしょうか。
また、あくまでも仮定ですが、工事関係者やコンドミニアムで働く人が、この場所で生活していた可能性も考えられます。もしそうであれば、生活上の火の不始末などが出火原因となり、防犯カメラも設置されていなかったため発見が遅れ、火災が拡大した可能性もあるのではないかと私は考えています。
今回の火災から私たちが学ぶべきことは、防犯カメラは犯罪を防ぐためだけの設備ではなく、防災設備としても非常に重要な役割を果たすということです。
火災翌日には、すぐに社内でミーティングを行いました。私たちのコンドミニアムでは、すでに死角がほとんどないほど防犯カメラを設置していますが、それでもさらに踏み込んだ場所への追加設置を進めることを決めました。
また、監視モニターでも重点的に確認できる体制を整え、異変をより早く発見できるよう改善していきます。本当は今日からでも始めたいところですが、月曜日から作業に着手します。
火災が怖いことは誰もが分かっています。大切なのは、危険をいかに早く察知し、迅速に対応できる体制を整えることです。
このようなことを書くと、私たちを批判することを目的として、不安を必要以上にあおるカンボジア在住30年以上の日本人がいます。以前にも匿名アカウントを使って私たちの建物の防災に関して難癖を付けてきたことがありました。
しかし、それは構いません。
私は単に物件を販売する立場ではありません。開発業者の社長として、自ら建設した建物に実際に住み、これからも住み続けます。
お客様の安全が第一であることはもちろんですが、その建物の安全は私自身の安全にも直結しています。
だからこそ、机上の空論や憶測だけで物事を批判したり、語ることはありません。改善すべき点があれば改善する。それが開発し、販売し、管理する側の責任だと考えています。
火災への備えとして、私たちのコンドミニアムでは定期的に消火訓練や避難訓練も実施しています。今回の火災も一つの教訓として受け止め、今後も安全対策をさらに強化していきたいと思います。
『カンボジア不動産チャンネル』YouTubeのチャンネルでもご一緒に是非御覧下さい。チャンネル登録もよろしくお願い致します。
読者の皆さん、いつも応援ありがとうございます。
ランキング参加していますので下記アイコンをポチッとして頂ければ更新の励みになります。






