こんにちは、ジェット谷です。
日本とカンボジアの両国でビジネスを行っているジェット谷が、現地カンボジアから最新情報をお届けするブログです。
カンボジアのイメージは、内乱時代から続く「治安の悪い国」「危険な国」という印象が、いまだに根強く残っていると思います。
以前であれば「地雷」が象徴でした。
そして現在は、2025年に起きた二度のタイ・カンボジア国境紛争、特殊詐欺拠点の問題と摘発、さらにはオクニャー(カンボジアの特権階級の称号)の娘によるひき逃げ事件などが大きく報じられています。
こうした出来事を見ると、カンボジアという国の治安や統治機構に対する信頼が低いのも無理はありません。少なくとも、外国人である私たちにとってはそう感じます。
実際、渡航者や観光客が前年を大きく下回っていることからも、その影響は表れているのでしょう。
しかし、大きく挙げた3点以外に、国全体を揺るがすような新たな問題が次々と起きているかといえば、実はそうでもありません。
また、タイとの紛争や特殊詐欺問題を受け、中国寄りと見られてきた同国が、以前よりアメリカとの関係を重視する姿勢を見せ始めている点などを見ると、少しずつですが改善の兆しもあるのではないかと、私は感じています。
もちろん、これは私個人の見方です。
最近、少し明るい材料だと思うのは、住宅価格指数に改善の兆しが見え始めていることです。
もっとも、このような指標は様々な要因で簡単に上下しますから、一つの数字だけを過信するつもりはありません。
カンボジアは本来、大きなポテンシャルを持った国です。いずれどこかで反転し、再び上向く時期は来るでしょう。
ただ、その底値がどこなのかは誰にも分かりません。
景気も相場も同じです。
私たちは、お金も出さず、リスクも負わない評論家やSNS投稿者ではありません。
実際に事業を営み、投資をしている立場です。
だから、環境を嘆いていても何も生まれません。
環境が厳しいのであれば、その環境の中で利益を生み出せる方法を考え、実行するだけです。
不動産であれば、開発事業だけに頼るのではなく、収益物件を着実に運営していく。
そして、市場が上向いてから動くのではなく、その時に備えて今から準備を進めることが重要だと考えています。
「次のプロジェクトの計画、構想はありますか?」とよく聞かれます。
私の答えはいつも同じです。
「良い仕入れができれば、いつでも始めます。」
バブル崩壊と言われますが、そもそもカンボジア不動産が本当にバブルだったのか、私には断言できません。むしろ、世界的な水準で見れば、まだ割安な市場だと私は考えています。
ただ、価格調整はもう一段あってもいいと思っています。いや、あって欲しいかなです。
自分が納得できる価格まで下がれば、いつでも仕入れる準備はできています。
逆に、カンボジアが誰でも安心して投資できる市場になれば、日本の大手企業がベトナムやタイと同じように本格進出してくるでしょう。
そうなれば、私たちのような零細企業が勝負するのは簡単ではありません。
しかし、この10年ほどの市場環境を見ると、東南アジアでは日系大手デベロッパーのプロジェクトが苦戦するケースも少なくありませんでした。その一方で、私たちは日系不動産開発事業として着実に実績を積み重ね、数少ない成功事例の一つになれたと考えています。
だから私は、今くらいの、市場が少し沈み、大手企業が様子見をしている環境のほうが、むしろチャンスが多いと考えています。
相場もよく見える上げ相場で高値を追うよりも、下げ相場で確実に底値を拾う方が最終的には勝算は高まります。
結局のところ、事業や投資の成果を左右するのは、市場環境だけではありません。
本当に問われるのは、自分自身の判断力、実行力、そして能力なのだと思います。
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