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カンボジア情報

「判断基準」がずれている日本人――だから海外で騙される、そして何も解決しない

こんにちは、ジェット谷です。

日本、カンボジア両国でビジネスを行っているジェット谷が現地カンボジアから最新の情報をお送りするブログ、チャンネルです。

前回、詐欺で騙された人のことをブログにしましたが、在住日本人の方とその話していて、今日改めて感じたことは、

「判断基準がずれている」

ということでした。

例えば前回の話なら、加害者は全身入れ墨の人物です。

普通なら、まずそこで自分なりの判断基準を働かせるところですが、

「すごく善い人に思えました」

と言います。

もう出発点から私たちとは判断基準が違うので、話が噛み合いません。

その在住者が続けて話してくれた最近の出来事ですが、コンドミニアムなどへの投資を考えている方から、

「どこそこの会社に行こうと思っていますが、どう思いますか?」

と意見を求められたそうです。

そこで、

「こんな話を聞いていますから、あまりお勧めできません」

と意見したにもかかわらず、

「とりあえず行って来ます」

だったそうです。

それなら意見を求めるなよ(笑)

その方も、「やっぱり判断基準がどこかずれている」と感じたそうです。

私がよく書いていることですが、私も含め、多くの日本人は日本で、いくら価格が安くても中国製家電は買いません。中国製EV車など、ほとんどの日本人は買いませんし、乗りません。

ところがカンボジアに来ると、法整備もまだ十分とはいえず、特殊詐欺拠点の問題でも騒がれている国で、EV車よりはるかに高価な中国系、台湾系のコンドミニアムを平気で買う日本人がいます。

私には、この判断基準が全く理解できません。

日本人あるあるですが、カンボジアに来て、

「日本の建物では……」

と延々と語る方がいます。

日本の建築や設備を基準にして、あれが違う、これが違うと色々言うのですが、最後は私なら、

「ここは日本と違いますよ。日本と同等のものをお望みなら、日本で日本の物件を買えばいいのです」

と言って突き放します。

「日本と違う」といくら言ったところで、カンボジアの物件が、あなたの要望に応じてカスタマイズされ、日本の物件になるわけではありません。

そもそも、カンボジアで不動産投資をする、コンドミニアムを購入する目的は何なのですか?

判断基準がずれているだけでなく、目的そのものを見誤っています。

日本で仕事をしていても、こういう方はたまにいます。

日本メーカーのシステムキッチンをショールームまで見に来て、

「やっぱりドイツ製でなければならないんだよ。食洗機はパナソニックではなくミーレだな」

みたいなことを言う。

わざわざ何をしに来ているんだろう?

本当に意味のない判断基準です。

トヨタのショールームにプリウスを見に来て、

「やっぱりメルセデスだよ」

と言っているのと同じですよ、と若い頃に返したことがあります。

何を思おうが自由ですが、少なくとも、そこで声に出して言うことではありません。

これも聞いた話ですが、カンボジアで「うまい寿司を食べたい」と言うので、アテンドした方が日系の寿司屋に連れて行ったところ、

「見るからに不味そうだ」

と店で声に出して言って、口にも入れなかった日本人がいたそうです。

その方の味覚や価値判断自体は正しいのかもしれません。

しかし、そもそも日本からカンボジアに来て、日本と同じレベルの寿司を当然のように求める。その判断基準の置き方がずれています。

次もANAカンボジア便での聞いたお話です。

ビジネスクラスでは、搭乗時にウェルカムドリンクが提供されます。

そのシャンパンが不味いと声を荒らげて不満を言っていた老夫婦がいたそうです。

ドンペリでも抜いてくれると思ったのでしょうか?

その前に、シャンパンが不味ければ、オレンジジュースかグァバジュースに替えてもらえばいいだけでは?

飛行機が飛ぶ前の、わずか数十分のサービスの話ではないですか。

さらに機内食にもご立腹だったようです。

機内食は、基本的に地上のケータリング会社で調理されたものを機内に積み込み、機内で温めて提供するものです。機内にコックがいて、一から料理を作っているわけではありません。

そこまでの料理を求めるなら、そもそも判断基準を置く場所が違います。

こんな私自身の経験談、聞いた話だけでも、私の判断基準では、

「恥ずかしい」

と感じる日本人がたくさんいます。

ところが、たった13年ほどですが、カンボジアで仕事をしてきて、外国人、特に欧米人の方で、このように判断基準そのものがずれていると感じた方は、私の記憶ではいません。

合理的というのか、

「郷に入れば郷に従う」

という適応力があります。

考えてみれば、適応力というものも、結局は「どこに判断基準を置くか」から生まれるのかもしれません。

その国、その場所、その商品、その価格、その環境。

それぞれの前提条件を理解した上で判断する。

自分の基準だけを、どこへ行っても押し付けることとは違います。

それにしても、

「郷に入れば郷に従う」

これは日本のことわざですよね?(笑)失礼、起源は古来中国らしいです。

日本、中国はどちらでもいいとして、日本人が昔から持っていたはずの考え方を、外国人のほうが実践しているように見えることがあります。

メイド・イン・ジャパンを、日本人が使えなくてどうするのでしょうね?

詐欺被害者の話から始まり、ざっと「判断基準がずれている」と私が感じる日本人の例を書いてきましたが、もう一つ思うことがあります。

こうした方々は、ある意味、自分が言いやすい相手を選んで言っているだけなのではないでしょうか?

相談相手、店側、CA、ショールームのスタッフなど、強く言い返してこない相手に対して、不満や自分の価値観をぶつける。

甘え、わがまま、マウントを取る、自己主張したい――理由はいろいろあるのでしょう。相手を選ぶ判断までずれています。

判断する相手や場所がずれているから、当然、何も解決しません。

そして判断基準のずれから生じる隙を狙われるのです。

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