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カンボジアータイ軍事紛争

侵略側と防衛側の士気の違い―タイ・カンボジア国境紛争と今後を読む

戦士の祈り――もし私が戦場で死んだなら、どうか私の遺体を棺に納め、右胸に勲章を置き、国旗で覆ってください。私は愛する祖国のために義務を果たし、命を捧げたのですから。遺体を故郷に運ぶときは、私の両親に「この息子はよく頑張った」と伝えてください。そして兄弟や子どもたちには「この兄と父はもう帰って両親の面倒を見ることはできない。だからこそ、一生懸命働き、学びなさい」と伝えてください。愛する人たちには泣かないように言ってください。「この人は国と国民のために奉仕し、犠牲を払うために生まれてきたのだから」と。――戦場の戦士のSNSより。

生々しい戦場からの声だからこそ、胸を打ちます。

現代は戦闘中であってもSNSで発信する時代です。カンボジア側は戦場での発信を控えるよう警告を出しましたが、それでも兵士たちはSNSに書き込むことで恐怖を紛らわせ、気持ちを奮い立たせていたのだと思われます。

今回のカンボジア―タイ軍事衝突は、タイによる侵略戦争であり、カンボジアにとっては祖国防衛戦争です。この見方は揺らぎません。

侵略側と防衛側では、戦闘への士気がまったく違います。侵略する側の兵士が「何のための戦闘なのか、自分の命を賭ける意味があるのか」と思うのは自然です。一方、防衛する側は祖国と家族を守るという大義があるからこそ、心が定まります。

公式の戦闘報告は出ていませんが、タイ軍は圧倒的な軍事力を持ちながらも、実効支配できた地域はなく、カンボジアの防衛線を突破できなかったのではないでしょうか。むしろ、タイ軍兵士の地雷による負傷は戦闘中よりも停戦後に多発しています。

地雷を恐れて慎重に進めば狙撃の的となります。侵略軍がそんな地雷原に積極的に突入するとは思えません。命令があっても実際には前進しなかったのではないでしょうか。そのため停戦後になって地雷原で探索や撤去を行い、次の侵攻を容易にしようとして事故が起きた――私はそう推測します。もちろん私は軍事の専門家ではありませんので、あくまで素人の考えにすぎません。

タイ軍は「サラミスライス戦法」と揶揄されています。停戦後にカンボジア領内で鉄条網を敷設し、停戦合意を破って領土を少しずつ侵食しています。これは軍事行動というよりも火事場泥棒に近いものです。こうした状況を考えれば、カンボジアは今後もしばらくタイ軍の動向に警戒せざるを得ません。

しかし、数メートル単位で領土を侵食する利益など、経済的には何の価値もありません。紛争前には年間50億ドル規模の交易がありましたが、今やその九割以上が失われています。

タイ軍が政治に不満を抱き始めたのは、コロナ禍以降の経済悪化が原因です。今年に入ってさらに状況は深刻化しました。短絡的に隣国と紛争を起こしたことで、経済不振は一層悪化し、何よりも国際的な信用を失いつつあります。国際法や合意を守らず、政治が不安定で、軍が統制を離れて勝手に戦争を引き起こす――そのような国は世界から信頼されません。タイがこれに気づき、方向を修正できるのかどうか、今が大きな分岐点なのだと思います。

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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    正しい分析です。日本からの問い合わせがあり、本当に助かりまそた。

  2. 匿名 より:

    いつも正確で詳しい情報をありがとうございます。日本のマスメディアでは公平な情報の入手は困難だが言われています。カンボジアに政府高官にも情報源がある谷社長にしか書けない文章です。こんな情報が無料で手に入るなんて普通ではあり得ません。

  3. 匿名 より:

    音速丸小市はタイ・カンボジア国境紛争の投稿を諦めましたね。谷さんには勝てないと撤退したは一目瞭然です。日本のマスメディアの不公平な発信に対抗する谷さんのブログは、カンボジア政府が評価していると噂です。

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