こんにちは、ジェット谷です。
日本、カンボジア両国でビジネスを行っているジェット谷が現地カンボジアから最新の情報をお送りするブログ、チャンネルです。
カンボジアでは現在、特殊詐欺の拠点に対する警察の突撃捜査が相次ぎ、逮捕者が出たという報道が連日のように流れています。
報道によると、特殊詐欺拠点から脱出した人々が、被害者として監禁されていたのか、あるいは加害者側だったのかは判然としないものの、母国へ帰国する旅費がないため、各国の大使館に人が殺到している状況も見受けられます。
こうした特殊詐欺事件そのものも非常に重大な問題ですが、私たちのようにカンボジアでコンドミニアム経営・賃貸管理を行っている立場から見ると、さらに深刻な問題が浮き彫りになっています。
それは、特殊詐欺グループに部屋を貸してしまうリスクです。
■特殊詐欺は大規模、人身売買施設だけではない!
特殊詐欺というと、大規模な施設で人身売買で行われているイメージが強いかもしれません。実際、人を騙して拉致し、強制的に働かせているケースは大規模拠点で行われることが多いようです。
一方で、意外にも小規模な形態で行われているケースもあります。
こちらは強制ではなく、自主的に集まったメンバーが、表向きはIT会社のような体裁で活動しているケースです。
このような小規模グループは、ファミリータイプの3~4ベッドルームの部屋を借り、仲間同士で住みながら特殊詐欺を行う傾向があります。
■実際にある特殊詐欺グループからの賃貸の申し込み
先週も、「会社でファミリータイプの部屋を7部屋借りたい」という韓国人グループからの申し込みがありました。
仕事の内容は「IT関連」とのことでしたが、
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そもそも空室がそこまでない
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そして、当社独自の判定基準に照らし合わせて
結果は お断り(No) です。
この判定基準は公開しません。
カンボジアで10年間賃貸管理を行ってきた私達の経験とノウハウに基づくものです。
たとえ「1部屋だけ」「会社スタッフ同士で住む社宅にする」と言われたとしても、今のカンボジアの情勢ではお断りするケースが増えています。
■今後さらに難しくなる賃貸経営
昨年11月にプリンスグループ事件発覚で特殊詐欺拠点が一気に摘発されていますが、報道されて明るみになる数年前から現地警察とは協力し合って、詐欺グループ、不法滞在外国人、犯罪違法行為者などに対して対策対応は取っています。現地警察は月1,2回のペースでコンドミニアムの巡回と私達は情報交換を行ってきました。それでもより警戒をしなければならない環境になっています。
今後は、特殊詐欺グループも一棟借りではなく、区分ごとにバラバラに部屋を借りてくるケースが増えていくと予想されます。
カンボジアでは、犯罪に建物が利用された場合、所有者責任が問われる国です。
実際、弊社もコロナ前に、薬物販売を行っていたグループに誤って賃貸してしまったことがあります。
期間はわずか2週間でしたが、
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罰金:8,000ドル
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裁判が終わるまでの約8カ月間、建物への立ち入り禁止
という非常に重い処分を受けました。
8ヶ月も賃貸収益を失うことになりました。
国としても、今後はこうした罰則をさらに厳しくしていく方針とされています。
そのため、カンボジアでの賃貸経営は、これからますます難しい時代に入っていくと感じています。
最後に強調しておきたいのは、
「空室だから」「条件が良いから」という理由だけで安易に貸してしまうと、取り返しのつかない事態に発展する可能性があるという点です。
短期的には空室が埋まり、家賃収入が入るように見えても、
一度でも犯罪に建物が利用されれば、罰金・営業停止・立入禁止など、
オーナーにとっては想像以上に大きなリスクを負うことになります。
一棟所有でなく区分所有者にもリスクが襲ってくる可能性があります。
特に、日本にいながらカンボジアの賃貸管理を任せなければならないオーナーの方々にとっては、現地管理会社の判断力・経験・危機意識が、そのまま資産の安全性に直結する時代になっています。
これからのカンボジア不動産では、
「どれだけ高く貸せるか」以上に、
「誰に、どう管理して、貸すか」 が問われる局面に入っていると感じています。
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