こんにちは、ジェット谷です。
日本、カンボジア両国でビジネスを行っているジェット谷が現地カンボジアから最新の情報をお送りするブログ、チャンネルです。
関西・大阪EXPO2025が閉幕して、まだ4か月も経っていないのですね。
もう数年前のイベントだったかのように感じます。
カンボジア館では、私たちの
「Jタワー3 コンドミニアム333m スーパートーレスト」の模型を展示していただき、会場に足を運ぶ機会も多く(私は44回(笑 )、思い入れが深く、非常に充実した時間を過ごしたからこそ、そう感じるのかもしれません。
さすがに「万博ロス」になるほどではありませんが。
海外パビリオンの撤去は、今年4月までの予定と聞いています。本当に跡形もなくなってしまうのですね。
さて、万博の成功、閉幕や会場撤去の陰で、決して忘れてはならない問題があります。
それが「万博工事未払い問題」です。
私自身も若い頃、工事代金の未払いを経験したことがあります。最終的には全額お支払いいただきましたが、未払いを受けた側の気持ちは本当に察するに余りあります。
私の場合は発注者側の感情的なトラブルでしたので、粘り強く交渉して解決できました。しかし、悪意や故意による未払い、さらには訴訟にまで発展した場合、時間・お金・精神的負担のすべてにおいて大変なものになります。
ただし、建設工事の未払い問題は、安易に語れるものではありません。
発注者・受注者の双方の意見を聞かなければ、正当性は判断できないからです。
悪意や故意でない場合、双方に「自分たちは正しい」という言い分があります。
現在の万博工事未払い問題の報道は、支払いを受けていない受注側の心情をベースにしています。それは当然であり、受注側が苦しい立場であることは間違いありません。
しかし、報道が感情論に寄りすぎ、肝心な事実関係や原因が断片的で分かりにくい印象も受けます。
報道から受けた印象が間違っていなければ、工事本体ではなく、**契約外の「追加工事」**に関するトラブルではないかと感じました。
それを前提として、ここでは万博工事未払い問題そのものではなく、カンボジアでの建設工事において注意すべき点について書いてみたいと思います。
■追加工事について、追加工事とは?
今回トラブルになっている「追加工事」とは、
1.契約外の新規追加工事
2.施工上の設計・計画変更
この2つを指すと考えられます。
カンボジアのワーカーや建設会社は、設計変更には比較的柔軟に、追加請求(契約の範疇)なく気持ちよく応じてくれます。もちろん、材料費は別途必要です。
一方、日本では、設計変更や追加工事が発生すれば、まず工事代金の追加請求が前提になります。
ここで起こり得るトラブルは、海外の発注者から見ると
「その工事は、追加で代金を支払うほどのものではない」
と判断されてしまうことです。
日本の未払いを受けた受注業者は、計画変更のたびに見積書を作成し、担当者のサインも取っていたとのことです。
しかし、これは私の経験ですが、日本でも大手ゼネコンの現場監督や担当者は、所詮サラリーマンです。彼らの仕事は「完成させること」であり、資金面の決定権を持っていないケースがほとんどです。
その場ではサインをし、「了解しました」と言って、いい加減にも「から手形」発行をします。しかし実際に支払うのは経理部門です。
結果として「その工事代金は認められない」となり、「次の工事で調整する」といった形でごまかされることが多々あります。
大手建設会社では、残念ながらよくある話です。
だから私は元請けでも下請けでも工事は絶対にやりません。
もう一つ、万博に限らず、商業店舗工事ではこの種のトラブルが非常に起きやすいです。
オーナーは新店舗を成功させたい一心で、現場に入ってから設計変更を次々に求めます。
「やっぱりテーブルの位置はここがいい」などですね。
その気持ちは分かりますが、開業前後は資金が非常にタイトなことが多く、
「変更はたくさんしたが、そんな予算はない」
と揉めるケースが頻発します。
私も日本で多くの改装工事を経験しましたが、商業店舗工事を避けてきた理由です。
日本と海外の商習慣の違いはありますが、元請け担当者の問題や商業施設工事のトラブルは、日本・海外共通だと感じます。
万博も同様です。
「万博開幕に間に合うように…」
と未払いを受けた受注業者の社長さんが語っていましたが、その思いは発注者・受注者双方に共通です。
しかし、「お金」の問題は別。
建設工事では、それが当たり前なのです。
お気持ちが報われないことには、心から同情します。
いえ、言葉で言い表せないほどです。
万博未払工事の外国の元請け会社が
「品質が悪い」
と言っていたという話を聞きました。
「どこがだ!」
「立派なパビリオンだったではないか!」
と、正直、怒りを覚えました。
しかし、約10年前、カンボジアでも似たようなトラブルがありました。
日本の大手建設会社が、カンボジアの工事会社に対して支払いを拒否し、訴訟にまで発展したと記憶しています。
その際の日本側の主張は、
「日本の品質と違う」
というものでした。
おいおい!何を言い出す!
――最貧国の発展途上国ですよ。
それは、さすがに無いでしょう。
でも万博での未払元請け外国企業も同じ感覚かもしれません。
外国建設業者との付き合い、海外で建設工事を行うことの難しさを、少しでもご理解いただき、何かのお役に立てれば幸いです。
万博工事で未払いを受けている工事会社の皆さまに、問題が一日も早く解決することを、心からお祈り申し上げます。
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