こんにちは、ジェット谷です。
日本、カンボジア両国でビジネスを行っているジェット谷が現地カンボジアから最新の情報をお送りするブログ、チャンネルです。
不動産の価格や家賃の相場は、どうしても自分の住環境やこれまでの経験をベースに判断してしまい、誤った相場観を抱きがちです。これは一般の方だけでなく、不動産業者であっても、自身の商圏外になると同様のことが起こり得ます。
「タワマンはダメ、家は2階建てであるべきなんだよ」というコメントを以前いただいたことがありますが、あまりにも飛躍していて、何を根拠にそこまで断言できるのか疑問に感じました。思わず「今どんな家に住んでいて、どのエリアにいるのですか」と聞きたくなったほどです。
住宅の話題になると、一定数、現実から乖離した意見を語る人がいます。これは受験生に対して「日本の英語教育はダメだ」と語るのと似ており、理想論としては理解できても、目の前の現実に対しては的外れになりがちです。「家は2階建てであるべき」という主張も、同じ構造だと感じます。
今回はマンションか戸建てかといった建物論には踏み込みません。あくまで相場観の話に絞ります。
13年前、カンボジアの首都プノンペン中心部BKK1の土地価格を聞いた際、神戸出身の私は「(神戸の高級住宅地)岡本より坪単価が高いはずがない」と考えていました。しかし結果として価格はその後2〜3倍に上昇しました。自分の感覚ではあり得ないという判断が誤りだったわけです。東京やニューヨークの視点で見れば、当時でも割安に映っていた可能性があります。たとえカンボジアであっても、「神戸と比較」ではなく「首都同士」という軸で見るべきでした。
地価の判断も難しいですが、賃貸相場の把握はさらに難易度が上がります。
昨年夏、ニューヨーク・マンハッタンで物件視察をした際、スタジオタイプでも家賃が5000ドルを超える水準に、驚きを通り越して現実として受け入れにくさを感じました。データ上は妥当でも、自分の生活感とは乖離があるためです。やはり1回や2回の訪問では、正しい相場観は身につかないと改めて感じました。
一方で、ニューヨークから来た方が「プノンペンで家賃4000ドルはあり得ない」と発信しているのを拝見しました。立派な方なのですが、不動産に関して言えば、極端な雑な評価だなと思いました。全てが4000ドルでなく、タワーコンドミニアムは階層・広さ・間取りによって賃料が大きく変わります。実際にJタワー2の高層階(3ベッド・151㎡)では月4000ドルの事例が既にあります。「ニューヨークでも、あり得ない」との意見には、私の昨年夏のニューヨーク、マンハッタン視察からも疑問でした。ニューヨークのどちらにお住まい?物件所有ですか?マンハッタン?クイーンズ?と聞かなければ、意見に対しての評価ができません。新築中古、広さ、階層などなど評価にはその基準となった前提条件を知る必要があります。
なお、その方は民泊に宿泊されていたと聞いています。価値観として否定するものではありませんが、やはり相場観は日常の生活環境に強く影響されるものだと感じます。
昔から言われるように、ビジネスで訪問する際の宿泊先は重要です。相手からの見られ方にも影響するからです。不動産に関わるのであれば、どのような住環境に身を置いているかは、服装や車以上に本質的な要素だと思います。不動産は資産そのものであり、ごまかしが効きにくい領域だからです。
また、youtubeでカンボジアから発信している方ですが、「プノンペンで一番住みやすそうな現実的なコンドミニアム」といった評価をしたコンドミニアムがあります。実際には郊外で利便性が低く、新築ですが賃貸付けが難しい物件です。この高評価の背景を考えると発信者自身の居住環境との比較にあります。自身の環境と比べて新築物件が眩しく見えただけと私は感じました。ご自身は大きな事業をやっていると発信していますが、そんな方が決して住まない古く安価な住居に住んでいます。「供給過剰になり安価の物件に転居できるうになる」とも発信していました。仕事が上手く行っていないようだと、不動産のちょっとした発信で生活背景まで推察することまでできてしまいました。
先週、大阪駅北側の再開発エリア「グラングリーン」を視察しました。住戸までEVで車を乗り入れられる超高級マンションが何十億円で取引され、著名な日本人メジャーリーガーが所有しているとも言われています。それに対して「自分ならもっと安いところに住んで、他で金を使う」という意見もあります。東京でも家賃が200万〜300万円の物件も存在し、同じ意見を言われる方もいます。確かに家賃でそこまで使うかは、立場によります。そうした価格帯の物件に「住まなければならない」立場の人も現実にいるわけです。これも逆に意見している方に、あなたのお住いはどちらで、どんな物件ですか?その前に年収はどれくらいあるのですか?と質問したいです。他人の財布の中、使い方にあれこれ言うのは、大きなお世話です。
結局のところ、家の価格や家賃の判断、特に賃貸価格は、自分が育ってきた環境、現在の居住地、資産状況によって大きく変わります。重要なのは「誰の意見を参考にするか」です。その人がどのレベルの住居に住み、どのエリアで生活しているのかという背景を踏まえなければ、意見の重みは判断できません。どんな視点から語られているのかを見極めることが、不動産を見るうえで非常に重要だと感じています。
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