カンボジアと聞くと、かつては「地雷」、そして近年では「特殊詐欺の拠点」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、現在も特殊詐欺に限らず、さまざまなトラブルが依然として発生しており、被害者を探すような手口も続いています。
今回は、投資や進出を考えてカンボジアを訪れる方に向けて、注意喚起としてまとめました。
■ 投資や進出を考える日本人が陥りがちな罠
カンボジアに投資、進出を考えて同国を訪れます。
カンボジアの将来性を感じ、「まずは銀行口座を開こう」「コンドミニアムを買ってみよう」「何か事業を始めたい」と考える方は少なくありません。
そんな中、相談を重ねるうちに、
「この店を売ろうと思っているんだけど……」
と、既存の店舗の譲渡を提案されるケースがあります。
店は賑わっているように見える。お客も付いていそうだ。スタッフもそのまま引き継げる。譲渡してもらってから直ぐに日銭が入る。
「ゼロから始めるより良いかもしれない」、「食事に来る在住日本人とも知り合いが増える」と考える。在住日本人にオーナーの人物を探ってみると、「よく知っていますよ」と問題はなさそうと判断(※この在住日本人の人物評が当てにならない。むしろ利害関係者のことが多く信用に値しないことが多い。私個人見解ですが)して、店の譲渡してもらう。
しかし――。
■ 私の知人もやられた典型的な被害例
ある日突然、スタッフが誰も来ない。
理由を調べると、元のオーナーがスタッフを引き連れて別の場所で同じような店を始めていた……。
これを繰り返すことで、売主は「殻」だけを売り続け、利益を得ているのです。
まるでヤドカリです。
詐欺なのか契約違反なのか倫理の問題なのかはケースによりますが、私の知る限り、これは明確な契約不履行として過去にトラブルになった知人の例もあります。
飲食経験があり、スタッフがいなくても自分で回せる方ならまだしも、ほとんどの人にとってこれは致命的です
■ なぜ被害が起こるのか
売主にとって、
-
店が流行っているかどうか
-
本当に利益が出ているかどうか
とは関係なく、「売れればお金になる」と考えて罠を張る、繁盛しているように装いをつくります。
さらに厄介なのは、
「カンボジア国家警察の高官と親しい」「政府要人と関係がある」
といった話を誇示して信用を得ようとする点です。
これは罠であり、トラブル後にはその関係を“脅し”に転じることもあります。
■ 日本人在住者でも注意が必要、特に古からの日本人には要注意!
残念ながら、古くから住んでいる日本人の中に、こうした手口に慣れてしまっている人がいます。
「騙される方が悪い」という価値観を持つ人、そしてそれを糧にしてきた存在です。
しかし、警察の知り合いであろうと要人と懇意であろうと、詐欺は詐欺です。
■M&A、事業継承詐欺は日本でも多発中!
この事業譲渡に関する事件は、現在日本でも多発しています。
事業は成功した、資産もできた、早めにリタイヤして人生の余暇を楽しもうとした経営者が、資産、金を丸ごと盗られた事件が現在多発しています。
日本なら気付いた時点で騙されて盗られた資産を仮差押処置で対応して少しでも回収ができるかもしれませんが、外国では難しいです。
■最後に
カンボジアは発展途上だからこそチャンスがありますが、同時にリスクも大きい国です。
異国の地で、同じ日本人だからと安心せず、慎重に行動してください。
どうか被害に遭わないよう、お気をつけください。
ヤドガリが動いているとの情報が入ったので投稿です。
空っぽの殻を買ってしまってからでは、相談に来られても遅いですよ。
まず100%回収はムリ!です。
失笑か泣くしかありません(^^
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デコイ小市とその詐欺師仲間ですね。