タイ・カンボジア戦争の経過です。
想定できた展開というべきか、やはり嫌な流れになってきています。
2025年12月27日の停戦合意後、私は
「タイ・カンボジア停戦合意をどう見るか?」 というテーマで、以下の2回の記事を投稿しました。
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タイ・カンボジア停戦合意をどう見るか?①
停戦72時間後に18名の捕虜が帰還するか、タイ軍が合意を守るか次第 -
タイ・カンボジア停戦合意をどう見るか?②
占領地から軍を撤退させない意向を示すタイ軍
当時の記事では、
停戦合意が本当に履行されるかどうかの最初の試金石は、7月の紛争で捕虜となっているカンボジア兵18名が、停戦72時間後に帰還するかどうか
だと書きました。
停戦合意書には、
「停戦後72時間後に捕虜を帰還させる」
と、明確に記載されています。
しかし昨日、タイ軍は次のような発表を行いました。
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地雷によって負傷した兵士が発生した
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12月28日にカンボジア軍がドローン230機を飛行させていた
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これらを理由に、捕虜帰還が実施されない可能性がある
まず地雷による負傷についてですが、戦闘地域においていかなる軍事行動も行わなければ、地雷事故が発生することは考えにくいはずです。
また、ドローン飛行については、カンボジア国防省が事実を否定しています。
さらに注目すべきは、タイ首相の発言です。
首相は、
「停戦は72時間後、本日2025年12月30日正午まで」
と述べました。
しかし、停戦合意書に記載されているのは、
「捕虜帰還が停戦後72時間」 という点であり、
「停戦期間が72時間で終了する」 とは書かれていません。
つまり、合意の解釈を途中で変更してきている可能性があります。
本日、2025年12月30日正午以降に何が起きるのか。
停戦が維持されるのか、それとも形骸化するのか、非常に重要な局面を迎えています。
停戦合意72時間後に中国の仲介がどのように働くのか?
※停戦合意文日本語翻訳です。
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