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カンボジアータイ軍事紛争

「自衛戦争無き侵略戦争」のタイ軍の行方:タイ・カンボジア戦争の経過について

■タイ・カンボジア戦争の経過について

2025年12月25日、停戦に向けた事務会議は2日目を迎えています。

しかし、その会議が開催されている最中にもかかわらず、タイ軍によるカンボジア国内への砲撃や空爆は継続しています。

特に問題なのは、タイ軍の空爆が国境を大きく越え、約100km離れたバッタンバンにまで及んでいる点です。

国境線全域に軍を展開し、さらに100km近く侵入したうえで、軍事施設だけでなく民間インフラへの攻撃も行われている事実から、これはタイが主張する「自衛戦争」とは到底言えません。

さらに、タイ陸軍参謀長は、戦争終結の申し出をカンボジア側から行うよう要求しており、事実上の降伏宣言を求めています。

そもそも政府でなく軍人がこの発言をしてる異常性が現在のタイです。

これまでの流れは、

  • 国境紛争

  • 自衛戦争の主張

  • 降伏要求

と、明らかに段階的なエスカレーションを示しています。

タイ軍の行動は、もはや自衛とは言えない侵略戦争の様相を呈しています。

侵入先では、

  • 民間所有物の略奪

  • それらをSNSに投稿

  • カンボジア奥地でのヒンドゥー教像の破壊

といった、略奪・破壊行為が確認されています。

これに対し、タイ首相は



「わが軍の被害者と比較できない」

と発言していますが、

ヒンドゥー教の神像破壊は、インドをはじめとする同信仰を重んじる国々や国民から激しい批判を受けています。

つまり、タイの行動そのものに対する国際的な非難が高まっている状況です。

昨夜(2025年12月25日)、カンボジアのフン・マネット首相は、米国のマルコ・ルビオ国務長官と電話会談を行いました。

会談では、

  • 国境沿いの停戦を確保するための方策の進展

  • カンボジアとタイ間の永続的平和を実現するための和平合意の履行

について話し合われたとされています。

具体的な内容は明らかではありませんが、世界世論、特にアメリカとの関係を維持しながら、どれだけ実効性のある圧力をタイにかけられるかが重要な焦点となります。

■私見として

私は当事国ではなく、両国の争いに意見する立場ではありません。

しかし、軍事的圧力によって事実上の降伏を求めるタイの条件で、停戦合意に至るべきではないと考えます。

7月の停戦以降、タイ側がカンボジアに対して行ってきた行為――

停戦後の領内侵入、鉄条網の敷設、捕虜18名の未解放(10月27日の停戦合意後も釈放されていない)などを見る限り、タイ首相や軍部は国際的な取り決めを遵守できるとは思えません

安易な停戦は、今後も軍事力を背景にした脅迫や理不尽な要求を繰り返す前例となる危険があります。

侵略に対しては、苦しくとも徹底抗戦もやむを得ないという考えに至ります。

昨日、国防省はさらなる情報管制を国民に求めています。

やる気なのかなと考えられます。

ただし現実的な課題もあります。

  • 弾薬・武器は十分か

  • 戦意を維持できるか

  • アメリカなどが、タイに戦闘停止を強く迫る圧力を持てるか

特に、タイ軍が保有するF16等による航空戦力は、カンボジア軍・国民に大きな心理的圧力を与えています。

対抗策としては、航空戦力を撃墜可能な兵器の購入や国際的支援が必要ではないでしょうか。

さすがにアメリカが自国生産機の撃墜にウクライナに供与しているFIM-92 スティンガー携帯式防空ミサイルを無理だと思いますが、F16が撃墜されたロシアのS-400地対空ミサイルシステムの同等品兵器を友好国から支援してもらうべきです。

ウクライナ戦争でも、F16は撃墜されています。

もし航空戦力に実際の損失が出れば、タイ軍の行動にも変化が生じる可能性があると考えます。

平和、即時停戦を望みますが、それも相手次第だと私は思います。

自衛戦争無き侵略戦争のタイをいかに止めるかです。

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