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カンボジアータイ軍事紛争

タイ・カンボジア戦争の現状と停戦交渉の行方「停戦合意」「空爆」「選挙」「戦場での略奪」

 

タイ・カンボジア戦争の経過と現状分析

■ GBC事務局会合の開始

ASEAN監視団(AOT)の監視の下、カンボジアとタイの軍代表団は12月24日午後4時30分、パイリン州とチャンタブリー県を結ぶ常設国境検問所において、事務局会合(GBC)を開始。

この会合は、12月27日に予定されている国境サミットに先立つ事務局レベルの協議として位置づけられています。

カンボジア代表団はGBC事務局長ネム・ボラデン少将が率い、タイ代表団はGBC事務局長ナッタポン・プラオケオ将軍。

GBC事務局会議は、2025年12月24日から26日まで、両国のAOT監視の下で開催される予定です。

■ 停戦合意に至るのか?

あくまで私見ですが、停戦合意の成立は極めて難しいと考えています。

タイ軍は、GBC事務局会合の前後においても空爆や砲撃を継続中。

また、タイ首相および軍部は、戦況が自国に有利である限り戦闘を継続する判断を下す可能性が高いです。

少なくとも、2026年の総選挙後までは軍事行動を止めないとの見方が現実的ではないでしょうか。

■ 米中・ASEAN諸国による停戦要請の効果

米国、中国、ASEAN加盟国が両国に対し停戦を求める声明を出していますが、カンボジアに対する具体的な軍事的支援、あるいは実効性のある圧力が伴わなければ、停戦合意は実現しないでしょう。

仮に一時的な停戦に至ったとしても、カンボジアが軍事的に弱小な立場のままであれば、同様の紛争は再燃する可能性が高いです。

タイ国の戦争動機は日に日に変わり確認するのも難儀ですが、戦争において、理由や大義名分が結果を左右するとは限りません。軍事力の優越です。

「フェアに戦うべきだ」という理想論が、現実の戦場で意味を持たないことは現在の世界の紛争を見ても明らかです。

■ カンボジア国防相、タイメディアの報道姿勢を批判

カンボジアのティー・セイハ副首相兼国防相は、タイ国防相宛てに送付したカンボジアの公式書簡が、漏洩文書のように扱われ、内容が歪曲されたとして、一部のタイ公式・非公式メディアを強く批判しています。

自身のSNSで次のように述べています。

「一部のタイメディアが公式書簡をそのままリーク文書のように掲載した。現在はGoogle翻訳やChatGPT、Geminiなどで簡単に英訳できる時代だが、タイ国民向けに発信された内容と、原文の意味が一致しておらず、非常に困惑している」

このコメントはSNSからの引用だが、情報戦・世論操作も含め、あらゆる手段を講じるタイの姿勢が透けて見える。

一言で言えば、

彼らは国外ではなく、自国内の世論に向けて戦っているということです。

■ タイ首相、徴兵制から志願兵制への転換を提唱

タイのアヌティン首相は、選挙運動開始イベントにおいて、10万人規模で「徴兵制から志願兵制への移行」を提唱した。

しかし、戦争の最中に徴兵制から志願制へ変更するという発想には強い違和感を覚えます。

徴兵期間中に対外戦争へ投入されることへの不満、今回の戦争における兵士の士気低下が背景にあるのではないかと考えています。

これは、タイ首相、政党への若者層や国民からの不支持を回避するための政治的判断とも読み取れます。

空爆映像をネットで見れば愛国心は刺激されるかもしれない。しかし、その戦場に自ら立つとなれば話は別だと思います。

タイ国民の間には、戦争そのものへの否定的な感情が広がっているのではないかと思います。そうあることは個人的に期待します。

■ タイ軍によるカンボジア国内での略奪行為の疑惑

SNS上では、タイ軍による戦場での略奪行為を疑わせる映像や投稿も見られます。

真偽の確認はできませんが、戦闘車両がバイクや子どもの自転車を運搬する合理性は見当たりません。

自国防衛を掲げながら、占領地域で民間人の物品を持ち去る行為が事実であれば、それは火事場泥棒以外の何物でもないです。

これは、

・タイ政府が軍を統制できていない

・軍内部でも部隊統制が崩れている

という現実を示唆しています。

今回の戦争では、公式発表の裏側にある実態が徐々にでも世界に伝わることを期待します。

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