タイ・カンボジア戦争の経過です。
タイ・カンボジア間の軍事衝突をめぐり、事態は一つの節目を迎えつつあります。
紛争3日目となる本日、タイ・カンボジア国境総合委員会(GBC)の会合が開催され、事務レベルでの協議はすでに終了したと報じられています。
報道によれば、12月27日、タイのナタポル・ナクパニッチ国防相とカンボジアのティー・セイハ国防相による両国防大臣会談が予定されており、その結果次第では、
・同日中に停戦が発効
・その後 72時間の監視期間 が設けられる可能性があると伝えられています。
現時点では、停戦への一定の見通しは出てきたものの、実際に発効するかどうかは予断を許さない状況です。
■外国人としての立場、しかし沈黙は選ばない
本来、私たち外国人が両国間の領有権問題など、限定的な国境紛争に口を挟むべきではないと考えています。
しかし、12月7日以降に始まった今回の戦争については、一方的な軍事行動であり、地域の平和を著しく乱す行為であると受け止めています。
そのため、これまでも発信を通じて強い懸念と非難の意思を示してきました。
■最も被害を受けるのは、いつも弱い立場の人々
戦争で最も大きな犠牲を強いられるのは、常に弱い立場の人々です。
特に子どもたちです。
報道によれば、12月7日以降の戦闘により、
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65万人以上の避難民が発生
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約1,350校の学校が閉鎖
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1万人を超える子どもたちが教育を受けられない状態が続いている
と伝えられています。
避難所生活の中でも子どもたちの学びを止めないため、カンボジア教育省が緊急対応に動いているという情報を受け、私たち不動産業に携わるパートナー一同で、僅かではありますが寄付を行いました。
寄付金は、大臣に直接手渡しさせていただきました。
■支援は一度きりで終わらせない
今回限りではなく、継続的な支援が必要だと感じています。
状況を見ながら、今後もできる形で関わっていきたいと思います。
寄付を手渡す際、非常に驚く言葉をかけられました。
「上の人たちは皆、社長のブログを読んで感謝していますよ」
でした。
■発信することの意味
日本人、そして日系企業の中で、今回の戦争や軍事行動を明確に批判する発信がない。
その中で、企業の経営者が立場やリスクを承知の上で、勇気をもって非難の意思を示していることに、感謝の声が集まっていると聞きました。
寄付と同じように、
「発信すること」もまた、誰かの支えになり得たということです。
この小さな行動や言葉が、少しでも戦争終結への流れにつながることを願っています。
引き続き、国際情勢を冷静に見つめ、現地の人々、とりわけ子どもたちの未来を考えた発信を続けていきます。
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お疲れ様です。谷さんには本当に頭が下がります。
私も若い頃、ポル・ポト政権時代、止めどもなく発生する難民援助のため教え子たちのご両親達に訴えかけ大量の古着と善意の寸志をタイの難民キャンプに届けたことがあります。しかしそこで経験したものは、援助する側の矛盾、援助される側の矛盾でした。本当に矛盾の坩堝でした。人間が人間を救うことができるのだろうか、と現在も結着せずにいます。しかし、矛盾に悩むうちにも避難民達は窮地に追い込まれ、なかには死に至る方達も出てくる訳ですから、出来る範囲で救いの手を差し伸べなければいけないですよね。
日本人会も日本商工会も見て見ぬふりなのに、民間人の谷社長が積極的に発信と子供への寄付で日本を代表しているのは本当に素晴らしいです。カンボジア政府要人もブログを見て評価しているのは明らかな事実です。不正を働く日本人に負けずに頑張ってください。圧力を受けている多数の日本人は、谷さんを応援しています。