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カンボジア情報

海外不動産投資 カンボジアでの地震の可能性について

このブログ記事に目が留まった方は、おそらく現在、カンボジアだけでなく東南アジアで不動産投資をされている方々、自分が所有している建物、購入中の建物は大丈夫であろうかと思われている方々だと思います。

3/28ミャンマー・タイ地震の被害の報道(救助活動中なので当然ですが)ばかりです。

私のブログでは将来起きうるかもしれない地震とそのエリアでの建物には耐震性があるのかを主に扱っていきます。理由は上記、海外不動産投資による観点です。

私は地震の専門家ではありませんが、カンボジア・東南アジアで不動産開発、高層建物を設計、施工、現場管理をしている数少ない日本人であり、またオーナー、経営者の立場で現地で設計、施工、現場管理をしている点では唯一の存在ではないかと思います。組織、団体にとらわれずしがらみなく意見が言えることができる立場です。私の意見が地震への安全対策に繋がればと思います。

また私にはその義務があると思っています。

※ご意見を頂きましても議論等の場には致しません。私からの一方的な発信になることをご了承下さい。

カンボジアは環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイア)の外に位置し、

活発断層がありません。

活断層がないために大きな地震の震源地になることはありません。1900-2013年のM7以上の地震の記録からも明らかです。

『世界遺産65mのアンコールワットは鉄筋を使っていない。石を重ねただけの建物。崩れていないと言うことは、ここ1000年はM5以上の大地震がカンボジアにはない証明』

と私も言ってきました。

しかし、カンボジアでまったく地震が起きないわけではありません。

カンボジアでは歴史的に大きな地震の記録はほとんどありませんが、近隣のタイ、ラオス、ベトナムなどで発生する地震の影響を受けることがあります。近年ですと

・2011年 タイ北部(M6.7)・・・カンボジアの一部でも揺れが観測

・2014年 ラオス・タイ国境付近(M4.5)・・・地域により軽微な揺れを感じた。  

と記録があります。

以上、カンボジアは地震のリスクが比較的低い国、大規模な地震(M6.0以上)が発生する可能性はないですが、隣国の影響による揺れ、近隣諸国でM5.0〜M7.0程度の地震が発生した場合、カンボジア国内でも弱い揺れ(M3.0〜M4.0相当)を感じる可能性があります。

防災意識を持ち、建物の耐震性を確保することが重要です。

耐震性のある建物で重要なことは、特に高層建物では、杭基礎を深く打ち込み、安定した支持層まで到達できているかです。

建物を支える地盤、プノンペンの地盤の特徴は、メコン川、トンレサップ川、バサック川から運ばれた沖積層(ほとんどが川砂)で比較的軟弱ですが、粘土層のバンコクほど極端に弱くはありません。また弱いのは表層であってしっかりとした地盤はあります。

私達の現地での経験から2014年のJ‐Cityコンドミニアム16階建、Jタワー1コンドミニアム24階建、Jタワー2コンドミニアム43階建を建設してきましたが、ボウリング検査ではプンペンBKK1では、地上から30mの所までが沖積層でそこからが強固な岩盤になります。

JCity、Jタワー1で36mの杭、Jタワー2で48m杭です。

現在の建設中の『Jタワー3コンドミニアム』では、行政監督庁からの指示で80m、100m、120mまで計4回のボーリングしましたが、最終67m杭を打ち込んでいます。建物にすると24階建くらいになります。カンボジアでここまでの深さでの杭はJタワー3が初めでです。

次回以降、Jタワー3に触れながら地盤、耐震性のある建物、工事について書いてみます。

カンボジア不動産チャンネル』YouTubeのチャンネルでもご一緒に是非御覧下さい。チャンネル登録もよろしくお願い致します。

読者の皆さん、いつも応援ありがとうございます。

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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    地震に関連して一言。
    カンボジアは、地震も台風もない、と言われていますが、谷さんがお下記のように、ごくごく小さな地震は毎年観測されています。台風も主にベトナムから接近してくる場合、国境の山を越えることも1年に1,2回あります。

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