3/28ミャンマー・バンコク大地震を私ジェット谷が検証してみます。
私は地震の専門家ではありませんが、カンボジア・東南アジアで不動産開発、高層建物を設計、施工、現場管理をしている数少ない日本人であり、またオーナー、経営者の立場で現地で設計、施工、現場管理をしている点では唯一の存在ではないかと思います。組織、団体にとらわれずしがらみなく意見が言えることができる立場です。私の意見が地震への安全対策に繋がればと思います。
※ご意見を頂きましても議論等の場には致しません。私からの一方的な発信になることをご了承下さい。
バンコクは地震が起きないと思われていた方がほとんどだと思います。しかし過去を検証すると地震が無いエリアではありません。
タイは日本ほど地震の多い国ではありませんが、実は近年、タイ全体で地震の影響を感じる機会が増えていたのは事実です。
バンコクで地震が発生したという情報は、タイ北部(チェンマイやチェンライ)や近隣国(特にミャンマーやラオス)が活発な地震活動が続いており、発生した地震の影響を受けた可能性が高いです。
2011年のミャンマー地震(マグニチュード6.8)や、2014年のチェンライ地震(マグニチュード6.0)では、バンコクでも揺れが観測されています。
バンコクは活断層がないため、大きな地震の震源地になることはほとんどありません。しかし、周辺地域で発生した地震の揺れが伝わることがあります。
近年、バンコクでは地震の揺れを感じるケースが増えていると言われています。これは主にバンコクは軟弱な地盤の上に建てられており、特に高層ビルは遠くの地震の影響を受けやすいです。
実際に、2018年や2019年にもバンコクの高層ビルで地震を感じたという記録があります。
しかし地震発生の有無はSNS等による人々の感覚であり正確な記録はありません。実際の発生頻度よりも「増えた」と感じることがあるかもしれません。
建築設計では、地震荷重(地震力)の計算に使われる設計基準数値が2007~2010年、2011~2014年の2回にわたって引き上げられており、地震に対しての意識の高まりや安全性を向上させる動きは出ていました。
カンボジアでもこの数値を採用して設計がされています。
カンボジアは日本のような厳格な耐震基準はありませんが、2014年以降に建設された建物は、一定の耐震基準を満たしています。特に政府関連の建物や高層建物、ホテル、商業施設は、近年の地震基準を考慮した設計がされるようにはなっています。
しかし設計で基準を満たしていても実際に基準通りに施工されているかは定かではありません。私達のカンボジアの経験では、建設中の監督行政の立入検査等が厳密になったのは2020年以降です。もっとも私達が高層建物に着手しているので検査が厳しくなったと感じるのかもしれません。
今後さらに地震対策を強化する必要があります。
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