こんにちは、ジェット谷です。
日本、カンボジア両国でビジネスを行っているジェット谷が現地カンボジアから最新の情報をお送りするブログ、チャンネルです。
カンボジア国立銀行は2月23日、パンダ商業銀行の銀行免許を取り消したと発表しました。
パンダ商業銀行の破綻経緯については、すでにインターネット上で広く報じられていますので、ここでは詳細は割愛します。
今回は投資の観点から少し考えてみたいと思います。
ここ数カ月の間に、カンボジアで銀行業務停止となった銀行は何行目になるのでしょうか。
短期間に複数の銀行が問題を起こすというのは、投資家にとって非常に警戒すべき事態です。
海外では銀行破綻は決して珍しい話ではありません。しかし、一国で短期間に相次ぐケースはそう多くありません。
カンボジアには日本のような強固な預金保護制度が整備されているとは言い難い側面があります。また、国内で流通・取引される通貨の多くがUSドルであるという特殊性もあります。
単なる経営破綻だけでなく、サイバー詐欺や資金洗浄への関与が疑われた場合、米国当局による資産凍結といった事態に発展する可能性も、ゼロとは言い切れません。
特にUSドル建て送金の場合、多くは送金過程で米国の銀行を中間銀行(コルレス銀行)として経由します。
そのため、送金の過程で疑義が生じれば、資金が凍結される事態に発展する可能性も考えられます。
ドルは世界基軸通貨であるがゆえに利便性が高い一方で、米国の金融規制や制裁の影響を受けやすいという側面も忘れてはなりません。
カンボジア投資の窓口として銀行口座を開設すること自体は、決して悪いことではありません。
しかし、少しでも高い預金金利を求めて預金先を選ぶ行為には、常にリスクが伴うと私は以前から感じていました。
これは今回の事件を受けた“後出し”の意見ではありません。
私が大学を卒業し、証券会社に入社した1991年当時の話です。
1990年にバブルが崩壊し、銀行預金金利が下がり続けていた時期に、木津信用組合が確か7.5%という高金利の定期預金を打ち出しました。
なぜこのような高金利が可能なのか、当時、私は疑問を持っていました。
しかし、当時の日本経済新聞などでは金利の高さは報じられても、その背景にあるリスクについて触れられていなかったと記憶しています。
その後、1995年に木津信用組合は銀行業務停止命令を受け、破綻しました。
預金は保護されましたが(抵当証券は対象外)、一部では取り付け騒ぎも起きました。
なぜ多くの人が危険性に気づかなかったのか。
当時は都市銀行までもが高金利を理由に木津信用組合を紹介していたからです。
今回のパンダ商業銀行も高預金金利で預金を集めていました。
事件は、起きるまで“見えにくい”ものです。
だからこそ、
・なぜこの金利が可能なのか
・そのビジネスモデルは持続可能なのか
・他と比べて不自然に高くないか
といった視点を、自分自身で持たなければなりません。
投資の世界では、
「高いリターンには、必ず理由がある」
そして多くの場合、それは「高いリスク」であるということです。
危うさは、誰かが教えてくれるものではありません。
自分自身で察し、考え、判断するしかないのです。
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